九州大学大学院 歯学研究院 総合歯科学講座 総合診療歯科学分野/九州大学病院 口腔総合診療科

ごあいさつ・基本方針

ごあいさつ

顔写真

九州大学大学院 歯学研究院 総合歯科学講座 総合診療歯科学分野 教授
九州大学病院 口腔総合診療科 科長

和田 尚久

当分野は、一般的な歯科疾患を有する患者さんを対象とした総合的な歯科診療の提供と、歯科医師臨床研修に関する管理・運営を目的に、平成12年に九州大学病院歯科部門の「口腔総合診療科」として設立されました。その後、令和3年に九州大学大学院歯学研究院に総合歯科学講座「総合診療歯科学分野」として設置されました。

「総合診療歯科学分野」では、口の健康から全身の健康維持に貢献することを目標に、生活習慣病や全身疾患に関連した歯科的アプローチや全人的歯科医療に関する研究を幅広く展開しています。具体的には、周術期患者における口腔ケア効果等に関する臨床研究、高齢者のADL向上のための口腔機能改善に関する研究、歯周疾患の成因と歯周病細菌に関する研究ならびに口の中の組織再生を目指した基礎研究を行っています。大学院生も数多く在籍しており、活気ある研究活動を進展していっています。

診療科である「口腔総合診療科」では、全人的歯科医療・口腔ケアの実践を診療のコンセプトとし、日常的に頻度が高く幅広い領域の歯科治療の提供、および患者の状況に合わせた包括的な歯科医療の提供を行っています。一般総合歯科治療に加えて、医科入院患者の周術期口腔機能管理等の医科歯科連携も当科が主担当科の一つとなって行っています。当科のスタッフは種々の専門医から構成されていますので、最適な治療計画を提案し、患者さんが複数の専門科を行き来することなく、一診療科にて安心して治療が受けられるように努力しています。また、必要に応じて各専門診療科とも連携を取りながら、診療に当たっています。

我々のもう一つの使命である将来を担う歯科医療人の育成について、卒直後の臨床研修歯科医師に対し歯科診療技術は勿論、医療人としての姿勢、有病高齢者の対処、歯科医学の基礎など、歯科医師として生涯研修の第一歩としての教育を行っています。

患者が満足する全人的・包括的歯科医療の発展を目指し、臨床、教育、研究を展開します。

基本方針

  1. 医療人としての倫理観の育成
  2. プライマリケア診療の推進
  3. 一口腔単位の計画・診療の推進
  4. 専門的知識の充実と生涯研修意欲の促進
  5. 良好なチーム医療を目指したコミュニケーション能力の育成

学会指定・認定研修施設

    日本歯科保存学会 認定研修施設

    日本総合歯科学会 認定研修施設

    日本補綴歯科学会 認定研修機関